白梅幼稚園

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リレーで勝つにはどうしたらいい?〔年長組9~10月〕

 9月になり、身体を動かす事やドンジャンケンやどろけい、相撲など仲間との遊びが楽しくなってきました。リレーも、走る事や競う事の面白さが分かる事で、遊ぶ仲間を誘い合って楽しむようになっていきました。

 

 木曜日、たか組同士のリレー対決に負けてしまいました。部屋に戻ってくると、Aちゃんの表情が曇り始め、仲良しの子も、びっくりするほどでした。原因を聞いてみると、「負けたのが嫌だった」とのことでした。翌日の金曜日に、クラスタイムで、そのことを話題にしたら?とAちゃんに提案しました。すると、彼女は「どうやったら速くなる?」と皆に問いかけました。凄いなと思いました。“もうやらない”と諦めるのではなく、勝つためにどうしたらいいのかと、「次」に気持ちを向けているようにも感じました。

 

 すると、「練習」「足をあげる」「プチプチ(梱包材)を靴の中に入れる」「輪ゴムを足の親指とカカトにつける」「腕立て」などの案が挙がりました。その中で、手はグーより、パーの方がいいという意見が挙がると、「おれ、お母さんに、そう言われてパーにしたけど、速くなかった」とBちゃんが言いました。すると、Cちゃんが「ちょっと手をこう(軽く握る)する」と、手の形が話題になったので、私から、「手の形って、何が違うの?」と聞いたら、「風をよけるため!」だそうです。

それを聞いた、Aちゃんが「じゃあ風に乗るのは?」と、思いつきました。そこで、実際に、風を後ろから仰いで、速く走れるかを検証していきました。当のAちゃんは、走りませんでしたが、風を仰いだ結果は「あまり変わらない」とのことでした(笑)。

 

 こうやって仲間の中で、自分の葛藤を表し、仲間もその言葉を受けて考えていくようになりました。リレーを通して、仲間のことを知り、一緒に考えていく機会となっています。

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