園の活動 2022/03/01
仲間と独創的な取り組みを行う〔年長組〕
仲間とならアイデアがわいて、すごいことを成し遂げます〔年長組〕
無限列車
10月末から始まった無限列車作りは、12月に車輪を取り付けた時点で一応の完成になりました。
しかし、自作の車輪は人が乗るとまがってしまい、人を運ぶことができません。
当初は、20人を乗せたいという思いから始まったこともあり、保育者もどうしようか悩んでいました。
1月に入り、子どもたちからもまだできてない所を作りたいという言葉もあり、子どもたちと相談し、木材を使って人を乗せられるようにしよう、ということになりました。
安全に留意しながら、のこぎり、トンカチの使い方を伝え、最初はぎこちなかった使い方も2日も経てば、手つきも手慣れていきます。木材で汽車を載せるための台車を作りあげると、見事、人を乗せる事ができました。
最初は、前面部分(トーマスでいう顔の部分)の取り付けを諦めていた子どもたちですが、客車が完成したことにより、前面も取り付ける事にしました。子どもたちの探究はまだまだ続きます。
ポケモンテープ作り
ポケモンの絵を描くことが流行っていたたか2組。1月のある日、Kちゃんのお母さんがセロテープで作ったポケモンの人形を持ってきてくれました。
これは見事!と写真に撮り、それを子どもたちに見せると「やってみたい!」とのことで、さっそくセロテープの人形作りが始まりました。
空き箱からイメージしていたのが、いつしか自分のイメージに合わせるために空き箱や素材を変えていくようになりました。これぞまさしく創意工夫です。
子どもたちのオリジナリティとクリエイティビティはとどまることをしりません。
たき火
11月の芋ほりから、数本の芋をずっと干してありました。それを見たK君が「焼き芋」やりたいと言ったことから探究が始まりました。いつものごとく担任からは、「火ってどうやっておこすの?」と子どもたちに、自分で調べることを提案。子どもたちからは、「乾燥した木が必要」「ボキッと折って、中が白いのが乾燥しているの」とのこと。
翌日から園庭で木を拾ってきたり、登降園時に木を集めてくる子、家から焼き芋のやり方を調べる子たちが現れます。本番の前にいちど行ってみる事にしました。担任の予測としては、おそらくこの木ではできないだろう、と思っていましたが、予想に反して見事成功。せっかく火がついたので、持ってきてくれていた芋を焼いてみると、これまた短時間で美味しく焼きあがりました。
この経験から、具体的にイメージできたのか、翌日から細い木、太い木が大量に集まりました。また、練習での経験から、新聞紙を最初に置き、枝を山のように置いていく、ということも分かりました。
当日は、色々なものを焼いてみたいということで、芋以外にもリンゴ、ミカン、パイナップルと沢山の食材が集まりました。園庭で火おこしのグループと、みそ汁とスープを作る係に分けて、園庭で行いました。途中、火がなかなかつかないグループは、もう一度枝を組みなおし、どうやら太い枝と細い枝をバラバラに置いていたことが原因だったことに気づきます。無事に火が起き、数十分経過すると、少しずつ食材に火が通ります。
後半のみんなの興味の的は、パイナップル。「葉の部分が燃えちゃうかも」「ジュースになると思う」とワクワクしながら焼き上がりを待ちました。いざ、二つに割ってみると、果汁が零れ落ちあまーい香りが漂い、とても美味しそう。あっという間になくなってしまいました。
ご家庭からのご協力でたくさんのお芋がまだあるので、次は「蒸す」「干す」に挑戦して様々な調理の仕方を学ぼうと思っています。子どもたちからは、もう一回焼き芋をやってみたいという声も挙がっているため、3回目に行い、今までの経験を今度は子どもたちだけで生かせるようにできたらいいなと思っています。