我を忘れて遊びに身を投じるとき、子どもはもう一つの世界を生きています。船長になって大海原を航海したり、医療者になって人の命を救ったり、料理人になって凄腕を披露したりします。あるいは、クワガタやカナヘビを捕まえ慈しんで飼ってみたり、トイやパイプでコースをつくり玉をゴールまで届かせるために試行錯誤したりして、生き物の生態やものの仕組みの不思議さに感じ入ったりしています。木々に掛けられたロープをつたい、「できる」と信じて見事に渡り切ります。
「やりたいからやる」「やりたくてやり続ける」
――子どもは自ら取り組んだことは投げ出しません。
とはいえ、子どもであっても苦労はつきものです。うまくいかないこともあれば、友達と意見を違えて落ち込むこともあります。それでも、やりたい遊びが心身を立て直させ、うまくいかなさにも付き合わせてくれます。このように、子どもは遊び手かつ学び手として自立していきます。
本園では、遊びにおける様々な挑戦を支え、幼児期にこそ経験させたいことに園児と一緒に向き合います。幼稚園には、園児がやりたいことをたっぷりと経験できる自然豊かで文化的な環境があります。
「今日はなにをしようかな」
――やりたいことを見つけようとすること、それは自分のちょっと先の未来を見つめている姿です。
未来が楽しみになる場所、それが白梅幼稚園です。