白梅幼稚園の特色
1.教育・保育幼児期にこそ経験させたいこと
(1)人間の生涯と幼児期の経験
6歳頃を境に、人の学び方は変わります。これは人類的な現象だと言われています。
幼児期にいくら詰め込んでも、蓄積されないことが多々あります。
幼児には何日も膨大な時間を費やすことも、小学生になれば短時間で修得できることがたくさんあります。発達にはタイミングがあるのです。
例えば、読み書きは、その開始年齢にかかわらず、また、年長児の2月にはほとんど文字が書けなくても、小学1年生の9月頃には同じ程度にできるようになることが、学術研究で明らかです。
本園では、貴重な幼児期にこそ経験させたいことに取り組む教育・保育を行っています。
小学校にあがれば、短時間でできるようになることは、小学校にお任せします。
その経験のポイントは2点です。
① 自立して問題解決あたることの習慣化
人の生涯、「自分のことは自分で何とかする」「そのための課題や手順を考えて問題を解決する」「社会・集団と自分との関係において、他者と協働して取り組む」ことの連続です。これを「自分にとっての当たり前」とすること、この基盤は幼児教育にあります。回り道のようですが、この基盤づくりは、小学校以降の学びに大きく生きてきます。
② さまざまな事物や事象、人間に興味・関心をもつことの習慣化
私たちの生活世界は、「もの」「こと」「ひと」で成り立っています。文化や社会のなかで生きるために、その仕組みや構造の理解は欠かせません。そこには、人間の知恵と工夫がたくさん詰まっているのです。すぐには理解できなくても、完成させられなくても、興味や関心を向けて、あれやこれやと考え続けられること、そして、それを「当たり前」とすることが大切です。
(2)白梅の保育の特徴
子どもの挑戦と成長を一緒に楽しみませんか。子どものアイデアのすごさに感心させられます。
白梅の保育の特徴は次の3点です。
① やりたいからやる、やりたいことを見つけてやる
- 「やりたい」気持ちがわき上がること、これ自体、経験あって可能になります。
- 子どもは自ら取り組んだことは投げ出しません。
- 「やりたいこと」をする遊びの時間と環境が充実しています。
② 自分で学び、「もの」をつくり、工夫し、さまざまな「こと」を発見する
- やりたいことに試行錯誤し、粘り強く問題解決をしていきます。
- その過程で「もの」や「こと」の仕組みや構造に気付き、発見します。
- うまくいかないことや思わぬことにも出合います。それは学びのチャンスです。
① やりたいからやる、やりたいことを見つけてやる
- まずは自分でじっくり遊び、取り組めることを大切にしています。
- 何がひとりでできて、できないか、誰かとならできて、楽しいか、経験します。
- 年長児ではお互いにアドバイスや手助けをし合い、協働して問題解決を図ります。
本園の教育・保育には、評価と期待が寄せられています。
・ソニー幼児教育支援プログラム最優秀園受賞(2022年度) |
研究課題「臨場感をかたちづくる--遊びが拓く電車の世界」
- 電車をめぐる遊びを対象に、さまざまな問題解決と子どもの工夫を科学する心の点から記述しています。
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・文部科学省研究開発学校指定(2023~2026年度、小平市立小平第一小学校と共同) |
研究課題「幼小移行期において生活の発見と交流を通して問題解決を図り、しなやかで粘り強い思考力・対話力・実行力を育み、「探究」を自律的に深化させる、幼小一体的な教育課程の研究開発」
- 次代に先行して、新たな教育を開発し、提案します。
- 生活科を見直し、「生活ひろば」という活動・教科を、幼小一体的なカリキュラムとして開発しています。
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2.子育て応援ライフスタイルに応じて「選ぶ」
① 昼食を「選ぶ」
- 園では、毎日、昼食を食べます。
- おうちのお弁当か、希望給食か、日ごとに選べます。
- 親も忙しい。生活時間に合わせて、ご計画ください。
お弁当 |
- 「親の手作りのものを食べさせたい」「子どもの食べ物を把握したい」「おなかにもお財布にもやさしくしたい」「アレルギーが心配」→どうぞ、お弁当をお持ちください。
- お子さんが食べられる量で充分です。完食分なら大した量ではありません。
- 冬季はお弁当を保温器で温めます。
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給食希望 |
- 「忙しくて、お弁当がつくれない」「この日はちょっと用事がある」「時間と心に余裕をもちたい」→どうぞ、希望給食をご利用ください。
- 平日週5日、希望制の給食があります。1食 350円です。
- 前月の最終週に、日を選んで申し込みます。
- 毎日、メニューが違います。ご飯の日とパンの日があります。
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② 預かり保育を「選ぶ」
- 預かり保育は、就労や就学をされているご家庭などは、年単位や月単位の定期利用が可能です。
- 資格を取る数ヶ月だけ定期利用、出産があって一時的に定期利用、というのも可能です。
- 保護者に用事がある日だけという単発利用も可能です。
- お子さんが在園している3年間、きょうだいも在園すれば数年間。その間に、就労や祖父母のケアなど、親のライフスタイルも変わります。
- 本園の預かり保育は定期利用と日ぎめ利用の切替がスムーズです。仕事をやめても園を変わる必要もありません。人生設計に応じて預かり保育をご利用ください。
③ 通園手段を「選ぶ」
本園に園バスはありません。保護者の送迎にはメリットがいくつもあるからです。
- メリット1
- 園バスがないことで、親子の生活時間も遊びの時間も大切にできます。
- メリット2
- お友だちも同じ時間に登園するので、一緒に遊びを始められます。遊びの時間がたっぷりあります。
- メリット3
- 保護者のみなさんは、担任と毎日、会って、園の様子を直接、お聞きいただけます。お友だちの保護者の方とも顔見知りになります。
- メリット4
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通園路は魅力がいっぱいあります。徒歩なら、草花や虫を採集しながら登降園します。
自家用車なら、送迎時に親子の会話がはずみます。乳児のきょうだいがいても、妊娠・出産しても安心です。雨天時のみの駐車場利用も可能です。
通園路は、家庭から幼稚園へ、生活の場の切替の時間です。
かけがえのない幼児期。丁寧な過ごし方をしてみませんか。
④ 子育てを考える 講座・相談
- 本園では、保護者向けの講座などを開催し、ちょっと立ち止まって、幼稚園と保護者が共に子育てを考える機会があります。
- 白梅講座では、幼稚園の保育や子どもの生活のことを考えます。
- 子どもと親を考える講座では、子育てで考えたいことや気になることを考え、交流します。
- 随時の子育て相談を承っています。また、白梅学園大学発達・教育相談室で専門のカウンセラーに子育てや発達などについて、相談することができます。在園児は無料です。
3.学園環境大学との連携
大学を中心に、白梅学園の各学校とさまざまな交流を行っています。
① 大学生や高校生との交流
ワークショップ |
大学のゼミの学生や、高校の保育コースの生徒が企画して、園でワークショップや共同活動を開いてくれます。
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交流 |
大学の中庭や、いもほりなどで、大学生と遊んで、交流したりします。
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教育実習 |
大学生が「先生」として、保育にあたります。
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② 大学のイベントへの参加(任意)
大学・短大の白梅子育て広場や、子ども学研究所の活動企画や公開講座、白梅祭(大学文化祭)、オープンキャンパスの企画など、いつもの学園で、楽しく過ごす機会があります。
③ 大学や学園の施設利用
大学図書館 |
在園児の保護者の方が利用できます。本を借りることもできます。絵本の蔵書数が多い図書館です。
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大学生協・学食 |
購買では、幼稚園で使う用具などを販売しています。学食で昼食をとることも可能です。テイクアウトもできます。
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学園構内 |
広い学園構内に、散歩に出かけます。四季折々の変化を楽しみ、梅や夏みかん、金柑などを採集したりします。中庭は遊び場にもなります。 大学の畑では、イモや大豆などを栽培させていただくこともあります。
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白梅幼稚園保健センター・白梅学園大学発達・教育相談室 |
心身のケアのための施設が常設されています。
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